ベンチャー・スタートアップに勤務している20代〜40代の男女200人を対象に、リアルな金銭事情を調査したプロトスター株式会社がその結果を発表しました。
今回の調査において、「ボーナスや賞与の支給がない」「転職をすると年収が下がる」というイメージが強いベンチャー・スタートアップ企業への転職者において約4割が年収をアップさせ、約6割が副業収入を得ている事実が明らかになりました。
スタートアップ・ベンチャーの年収について
今回の調査では、関東に住む「設立10年未満のベンチャーまたはスタートアップに勤務している」と回答した20代〜40代の経営者または会社員男女200人にWebアンケートを実施しました。
スタートアップ・ベンチャーで働く社員の年収を尋ねたところ、最も多い割合は501万~600万円で、全体の10%が年収1000万円以上という結果になりました。
令和2年分の国税庁の調査(※1)によると、1000万円以上の給与をもらっている人は全国で1.8%、平均給与は433万円であり、一般企業で働く社員の年収よりもスタートアップ・ベンチャーで働く社員の年収が大幅に給与水準が高いことが分かりますね。
※1 令和2年分 民間給与実態統計調査(国税庁調べ)
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf
スタートアップ・ベンチャーのボーナス(賞与)について
続いては、スタートアップ・ベンチャーで働く社員に直近支給されたボーナスの額についてのアンケートです。
30万円未満が29.9%、31〜50万円が19.2%、次いで101〜200万円が17.4%となり、100万円以上のボーナスをもらっている人はなんと約25%存在していることが分かりました。
スタートアップ・ベンチャーへの転勤後の変化について
大企業や中小企業など異なるフェーズの企業から、ベンチャー・スタートアップ企業に転職した人が64%という結果が明らかになりました。
年収の変化について、ベンチャー・スタートアップへの転職で年収が上がった人が39%で、年収を下げて入社した人はわずか22%という結果でした。
さらに、ベンチャー・スタートアップに転職した際の年収が「上がった」と回答した人の割合は、前職が大手企業の人がもっとも高く(46%)、次いで前職がベンチャー・スタートアップの人(39.62%)、中小企業の人(34.62%)という結果になりました。
スタートアップ・ベンチャーで働く社員の副業状況について
スタートアップ・ベンチャーで働く社員の中で、副業としての収入がある人は約60%にのぼりました。
そのうち42.5%の人が副業で100万円以上稼いでおり、全国の平均年収である433万円を超える500万円以上を副業で稼ぐ人も18%存在しました。
また、「パーソル総合研究所、副業に関する調査結果(個人編)」(※3)によると、全国の正社員の副業実績平均は9.3%となり、スタートアップ・ベンチャーで働く社員の副業をしている割合が圧倒的に多いことが分かりました。
副業で稼げる環境というは大きな魅力ですね。
今回の結果を受けて、ベンチャー・スタートアップ企業の求人の額面だけでは見えない給与の魅力を知ることができました。
転職者はぜひ参考にしてください。