日本全国の20代から40代の正社員3,951人を対象に、コロナ禍の転職に関する調査をアデコ株式会社が行い、その結果を公表しました。
【コロナ禍の転職調査】サマリ
◎コロナ禍に転職活動をした正社員は5割以上
◎転職活動をした9割以上が実際に転職を実施
◎転職活動をしなかった理由は、もともと「転職活動をする予定や計画がなかった」が大半
◎コロナ禍で転職した人のうち、45.1%が転職後に給与・報酬が増えたと回答
◎転職を決めた背景として、半数以上が新型コロナの影響はなかったと回答
◎転職した理由としてもっとも多く挙げられたのは、「勤務先の将来性に不安があった」
5割以上の正社員が転職活動を実施
日本全国の20代から40代の正社員3,951人に対し、「あなたは、2020年4月以降に転職活動をしましたか。実際に転職したかどうかは問いません」と質問したところ、2人に1人となる54.9%(2,169人)が、「転職活動をした」と回答しました。
転職活動をした正社員の9割以上が転職を実施
「2020年4月以降に転職活動をした」と回答した日本全国の20代から40代の正社員2,169人に対し、「実際に転職しましたか」と質問したところ、9割以上となる1,989人が「実際に転職した」と回答しました。
この結果から、転職を希望していた正社員の非常に多くが、コロナ禍での転職を実現していたことがわかりました。
転職活動をしなかったのは、もともと「予定や計画はなかった」からが大半
「2020年4月以降に転職活動をしなかった」と回答した日本全国の20代から40代の正社員1,782人に対し、「転職活動をする予定や計画はありましたか」と質問したところ、約9割となる87.9%が「予定や計画はなかった」と回答しました。
この結果から、コロナ禍の影響で転職活動を取りやめた方は非常に少なかったことがわかりました。
転職者の45%が「給与・報酬が増えた」と回答
「2020年4月以降に転職した」と回答した日本全国の20代から40代の正社員1,989人から性年代別に抽出した1,200人に対し、「前職と比較して、給与・報酬はどのように変化しましたか」と質問したところ、4割以上となる45.1%が「増えた」と回答しました。また、21.6%は「変わらない」と回答しました。
この結果から、コロナ禍で転職した正社員の約7割が、転職先で前職以上もしくは同等の給与・報酬を得ていることがわかりました。
転職の背景としては、「新型コロナの影響ではない」が半数以上
「2020年4月以降に転職した」と回答した日本全国の20代から40代の正社員1,989人から性年代別に抽出した1,200人に対し、「転職を決めた背景には、新型コロナの影響がありましたか。」と質問したところ、「影響があった」と回答したのは33.4%でした。
一方、半数以上となる51.8%は、「影響はなかった」と回答しました。
転職理由は「勤務先の将来性に不安があった」が1位
「2020年4月以降に転職した」と回答した日本全国の20代から40代の正社員1,989人から性年代別に抽出した1,200人に対し、「転職した理由は何ですか」と質問したところ、その理由としてもっとも多く挙げられたのは「勤務先の将来性に不安があった」(35.3%)でした。
さらに「給与・報酬に不安があった」「労働時間に不満があった」が続きました。