「コロナ禍における20代のお金・貯金事情」について全国20-29歳の男女の就業者3,000人を対象に、メンズタイムがアンケート調査を行い、結果を発表しました。
今回の調査では、コロナ禍における「お金」に対する考え方の変化も明らかになりました。
<「コロナ禍における20代のお金・貯金事情」サマリ>
◎20代就業者の78%が貯金をしている
◎20代就業者は、コロナ前後で年収額に平均32.4%変化あり。変化の平均額は、約3万円ダウン
◎コロナ前後で20代就業者のお金の使い道の変化が大きかったのは、増額が食費(25.2%)、減額が交際費 (8.4%)
全体の約78%が貯金をしていると回答
まずは20代就業者に対して、「貯金をしていますか?」という設問です。
その結果、全体の約78%が貯金をしていると回答しました。
特に大卒者である23歳以降は貯金している割合が多く、貯金に対する意識が高いことがわかります。
平均値が186万円だったのに対し、50万円以下が全体の50%以上
続いては、「貯金額」と「コロナ前との比較」の設問。
20代就業者の貯金の平均値は186万円だったのに対し、50万円以下が全体の50%以上という結果になりました。
平均値が含まれる101~300万円は約20%であることから、501万円以上と回答した人の貯金額が、平均値を上げている可能性が考えられます。
一方、全体の約67%は収入に変化は見られませんでした。
しかし、サービス業や医療・福祉が年収額に変化があった割合が高いことから、対面での接客を伴うサービス業における収入減は、緊急事態宣言下による休業や時短営業などが影響していると考えられます。
年収が下がったと回答した割合が約77%で半数以上を占める
以下の設問からは、設問3で「変化があった」と回答した794人が対象となります。
まずは年収の増減、どれくらいの変化があったのかという質問です。
その結果、年収が下がったと回答した割合が約77%で半数以上を占めました。
その減額の最高額は400万で、該当の回答者の職業は自営業の「建設業」でした。
一方、年収が上がったと回答した割合が約23%。
増額の最高額は200万で、同額の回答をした人が3人。
該当の回答者の業種は「医療(医師)」「金融/証券/保険業」「建設業」でした。
それぞれの業界・業種でコロナ禍の影響が出ているようです。
全体の約20%がコロナ前後での働き方に「変化あり」と回答
続いては、コロナ前後の働き方の変化についてです。
全体の約20%がコロナ前後での働き方に「変化あり」と回答しました。
変化の内容としては、「テレワーク導入・時差出勤」や「労働時間の減少」など、コロナ感染予防に対する変化が主あることがわかります。
収入の平均値が増額した業種は少ない結果
「月間」収入額の平均値においては、コロナ前が24.6万円、コロナ後が21.6万円と3万円減額していることがわかります。
月収平均値の減額が最も多い業種は「情報通信業」で10.5万円減、次に多い業種が「金融・証券・保険業」で9.3万円減、「建設業」で8.2万円減と続きました。
業種別にみても、平均値が増額した業種はほとんどなく、この結果からも、年収が変化したと回答した人の中で、増額した人は少ないことがわかります。
お金の使い道は食費が増額、交際費が減額
コロナ後にお金の使い道が増えたと回答したのは全体の63%。
増えた使い道として、最も人数が多かったのは「食費」で、その中で最も高かった増加金額は20万円UPでした。
まさにコロナ禍において、在宅時間が増えたことが影響しているのではないでしょうか。
一方、「交際費」や「ファッション費」など外出に関する項目の出費が抑えられていることがわかります。
増加、減少のどちらも「食費」が入っている理由としては、自粛生活で「自炊」をする人も増えていることによる影響と考えられています。
「コロナ禍における20代のお金・貯金事情」まとめ
20代のお金の使い道に関して、コロナ禍による影響を顕著に受けており、まさに貯金への意識が増しているようです。
それはお金に対する価値観の変化でもあります。
中には早期から資産運用を始める若者もいるようで、金融リテラシーに対する関心がさらに高まると想像されます。
今回のような情報を一つの指針として、今から資産についての学びを進めていくと良いでしょう。