フリーランスのキャリア形成の参考情報として、「IT業界におけるエンジニアの業務実態調査」を、「フリーランスに安定したキャリア形成」を掲げるフリーランスコミュニティHORNOが公開しました。
<調査結果サマリー>
・フリーランスになった理由No1は「自由に働きたい」!
一方で解雇や倒産、体や心の不調等「仕方なく」フリーランスを選択した方も多数。
「稼げるから」は少数派。
・「フリーランスになってよかった」方は全体の63.3%と多数派
「フリーランスになってよくなかった」方は、わずか8.9%。
一方で、フリーランスの生活に不安感を感じている方も全体の79.6%と非常に多い。
・正社員に比べ、フリーランスの年収は300万円未満の方が多い一方で、1000万円以上のプレイヤーの率も高い。
但し、300万円未満の方でも「フリーランスになってよかった」と回答する方は非常に多く、年収と満足度は比例しない傾向。
調査結果①フリーランスになった理由/きっかけは?
「自由に働きたい/組織に向いていない・縛られたくない」という回答が42件と圧倒多数を占めました。
一方で「高単価・稼げる」としてフリーランスを選ぶ人が少ないことが明らかに。
つまり、お金よりも、縛られない自由を選ぶという傾向が見られました。
一方で、「解雇・倒産・失業」や「体/心の不調」といった自己判断ではなく、仕方がないケースがあるのも今の社会を反映しているように感じます。
調査結果②フリーランスになって良かったか?
フリーランスになったことへの満足度についての調査では、「よかった」と回答している方が大多数でした。
「よくなかった」と答えている回答はわずか8.9%。
調査①の結果と合わせると、仕方がなくフリーランスになった方でも、なってみるとフリーランスの満足度は高いということがわかります。
「嫌な人と付き合わなくてよい。」や「組織内の人間関係の煩わしさがなくなった。」など、対人関係から解放されたという意見が見られました。
フリーランスに不安はあるか?
「フリーランスになってよかった」と答えている方が多い反面、不安を感じている方が79.6%と高い数値となりました。
理由としては、「収入が不安定/継続しない」や「体調を崩した際等の保証がない」など、フリーランスならではの不安が多くあがりました。さらに、スキルや知識といった点でも不安を感じている方が一定数いるようです。
調査結果③フリーランスの年収は?
正社員に比べて、フリーランスは年収300万円未満の方が多い傾向にありました。
一方で1,000万円以上の高所得層も、正社員に比べると割合が多くなっており、高所得者と低所得者に2極化している傾向がみてとれます。
今回の調査では、時短や週2日勤務等、フルタイム勤務ではない方が含まれることや、エンジニア以外のクリエイター職(WEBデザイナー等)の方が含まれるため、300万未満の比率が高くなったとことが原因ではないかとされています。
年収の違いがフリーランスの満足度に与える影響
年収の違いは「フリーランスになってよかったかどうか」に違いを与えているのかを集計しました。
多くの年収において「とてもよかった」が50%を超えている一方で、年収差に大きな開きがないことから、年収の高低によって、満足度にはあまり大きな違いがないことがわかりました。
年収にかかわらず、満足度が高いということで、それだけフリーランスにおける「自由度の高さ」、「縛りのない仕事」という魅力が長けているのだと感じます。
収入での厳しさはあるものの、実力次第では高収入も可能です。
フリーランスという選択することは勇気のいることだと思いますが、自身の生き方を考える上での一つの選択肢に加えていただければと思います。
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