転職活動の最大の課題のひとつは、他の転職者に差をつけることです。内定を獲得できるか否かの分かれ目は、スキルにかかっています。
履歴書に一行で記載する資格だけでなく、面接やカバーレターで自分の強みを強調する例を挙げることができます。
「採用担当者は、かつてないほどソフトスキルを優先しています。リモートワークやハイブリッドワークという新しい世界では、適応力があり、学ぶことに熱心な人材が必要だということを認識しているのです」LinkedInのキャリアエキスパート、アンドリュー・マッカスキル氏
9月に3,000人のビジネスリーダーの回答をまとめたMonster(アメリカの求人サイト)の「仕事の未来」グローバルレポートによると、雇用主の58%が、コロナウイルスの大流行時に適切なスキルを持つ候補者を見つけることが最大の採用課題であったと回答しています。
マッカスキルとモンスターのキャリアエキスパート、ヴィッキー・サレミは、2022年に求職者が必要とするスキルのトップ3を発表しました。
Dependability 信頼性
歴史的な退職率と厳しい労働市場を背景に、信頼できる社員は企業にとって大きな資産となります。マッカスキルは、雇用主がチームに求める「重要なスキル」として、「信頼性」を挙げ、履歴書で強調すべき重要な属性であると指摘しています。
「自給自足で会社の目標やゴールを達成できることをアピールしたり、重要なプロジェクトでリーダーシップを発揮したりと、応募書類で信頼性をアピールする方法はたくさんあります」と、マッカスキルは説明しています。
また、直近の職務における日常的な責任を説明することで、あなたが信頼できる社員であることを採用担当者に示すことができます。締め切りを守ること、タイムリーにリクエストに応えること、仕事に手を挙げることはすべて、職場における信頼性の例となります。
Communication コミュニケーション
多くの企業がリモートワークやハイブリッドワークを継続する中で、頻繁で明確なコミュニケーションは、採用担当者が求職者に求める重要なスキルとなっています。
「パンデミックによって、コミュニケーションに秀でる必要性、異なる場所で働いているために意思疎通の必要性、そしてこの困難な時期に共感する必要性が高まっています」とMcCaskillは述べています。
履歴書やLinkedInのプロフィールにこのスキルを書き加えるだけでなく、カバーレターや面接の際に、自分のコミュニケーションスキルを実例で示すべきです。効果的なコミュニケーションには、会議中の詳細な質問、フィードバックの提供、プレゼンテーションの指導などがあります。
採用担当者が『思い通りにならない状況にどう対処したか』と聞いてきたら、Slackやメールでリアルタイムにチームに報告し、今後の対応を改善するための提案をした、と書いてもいいでしょう」と、サレミ氏はCNBC Make Itに語っています。
Problem-solving 問題解決能力
パンデミックによって、私たちは絶え間ない変化に適応し、弾力性を持つことが求められています。コミュニケーションやコラボレーションが分断されているように感じられる職場環境では、問題解決能力が不可欠になっています。
「雇用主は、フットワークが軽く、ユニークな解決策で対立を解決できる人材を求めています」とマッカスキル氏は言います。面接に先立ち、サレミ氏は、自分が率先して創造性と批判的思考を駆使して問題を解決した場面を少なくとも1つは思い浮かべておくことを勧めています。
例えば、気難しいクライアントと仕事をした、人材不足を解消した、技術的な問題を解決した、などです。
エピソードは、次の3つの質問に答えるものでなければならないとセイレミ氏は言います。
・どんな状況だったのか?
・どのような状況で、どのように対処したか?
・その結果、どのような影響があったか?
全文は下記